メジャーリーグでは大谷選手が大活躍されてますね。
私も毎日ネットニュースで見ては勇気を貰ってます。海を渡って世界と勝負する日本人。誇らしいですね。
聞けば、私の田舎の両親もテレビ中継で大谷選手の活躍を楽しんでいるようです。コロナの影響でかれこれ1年半以上も帰省できていませんので、「両親が楽しみを持って生活してくれている」というだけでも、ほっとします。大谷選手、ありがとうございます!
さて。大谷選手の連日の活躍ぶりに「自分も大谷選手のような才能があったらな・・・」と思うこともあります。
ただ、さすがに私ごときの凡人が、異次元レベル才能を持つ大谷選手のような天才にはなれないという自覚くらいは、持ち合わせております。私もアラフォーですし、いくら死ぬ気で努力したとしても、今からメジャーリーガーには100%なれません。
事実として、私を含めた普通の人がいくら努力をしたところで、大谷選手のような天才にはなれないかもしれません。
ただ、私は時間をかけて「継続」しさえすれば、「天才の手前までは誰でもなれる」と思っています。
例えば不動産鑑定士なら、特別な才能がなくても試験には合格できますし、不動産鑑定士の実務においても継続して努力さえできれば、(言葉が適切かどうか分かりませんが)なんとでもなります。
今回の記事では、「継続さえすれば誰でも何にでもなれる。少なくとも不動産鑑定士は試験も実務も継続でなんとかなる。才能は必要ありません。」というお話をしてみたいと思います。
どうぞ、お気楽にお付き合いください。
不動産鑑定士の試験勉強を継続するコツ
以前、本ブログでも書いたとおり、5000時間継続して勉強できれば、合格する可能性はかなり高まります。天才である必要は全くありません(もちろん、天才であることに越したことはありませんが)。
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もしかしたら、「継続できること」が不動産鑑定士試験に合格するために必要な、唯一の才能なのかも知れません。
皆様は社会人として、学生として、親として、夫として、趣味人として、忙しい毎日を送っていらっしゃると思います。
ですから時間がなく、継続的に勉強することが難しい方も多くいらっしゃるでしょう。特に小さなお子様を持つご家庭の忙しさは、私もよく分かっているつもりです。継続して勉強するなんて・・・とてもじゃないけどできないですよね。
でも、本当にそうでしょうか?私の友人の不動産鑑定士に、子育てをしながら合格された女性がいます。聞けば旦那様の協力で子供の面倒を見てもらい、勉強時間を捻出したそうです。
このケースでは「旦那様に協力してもらう」という点がポイントだと思います。ここからは私の勝手な推測ですが、「大切な人の貴重な時間を使わせてもらっている」という自覚こそが、勉強を継続する原動力になったのではないでしょうか。
偉そうに書いていますが、私自信、継続できないこともよくあります。
例えば、高校時代のテニス部は1週間で辞めましたし(すぐにバスケットボール部に転部しました)、最近ギターを始めてみようとアコースティックギターを購入しましたが、2ヶ月経ってもほとんど練習できていません。
ただ、不動産鑑定士の試験勉強について言えば継続できましたので、次章でそのコツをお伝えできればと思います。
まずはやってみる
ここでのポイントは「自分のお金と時間を使うこと」。
大切な自分のお金と時間を使うことで「覚悟」が生まれます。難関試験はこの「覚悟」が重要です。覚悟は自分の中から湧いてくるものではなく、意識的に時間やお金を使うことで作り出すことができます。
テキストを読み始めると集中力が高まっていき「気がつけば1時間経っていた」なんてこともあると思います。ですが、この方法だと最初は勉強できたとしても、長続きしないかもしれません。
次にやることは、「できるだけ細分化してスケジュールを立てる」こと。
まずは1ヶ月。自分でスケジュールを立てて、必ずやると決める。そこまでできれば、あとはそのタスクをこなしていくだけです。
1ヶ月後、そのスケジュールを達成できればその達成感は快楽となり、次のスケジュールをこなしていく原動力に変わりますし、自己肯定感も高まります。
人間は慣れる生き物です。最初の起動は大きなエネルギーが必要でも、だんだん省エネでタスクをこなしていけるようになっている自分に気づくと思います。
合格した後の自分を想像する
想像する内容は、不純な動機でも構いません。
「妻や好きな人に褒められている自分」「子供に尊敬されている自分」「社会的に認めらている自分」「お金をたくさん稼いでいる自分」など。
むしろ、このような本能に近い欲求の方が、継続の原動力になりやすいのではないでしょうか。
私も想像の力を利用することで、勉強を継続できました。受験当時は30歳前とまだ若かったので、「不動産鑑定士になってお金を稼いで、両親に恩返しをしたい」という欲求を糧に勉強していました。
自分にも子供ができた今でこそ、「子供が幸せに生きることが親の幸せなんだ」と分かってきましたが、当時は若く気付きませんでした。私は両親の幸せを想像し、気持ちを奮い立たせることで、勉強を継続できました。
不動産鑑定士の説明能力も継続練習で身につく
この説明能力も、才能はあまり関係ありません。「継続した練習」で誰でも身に付きます。
私が鑑定機関に勤務していた頃、最初は説明は大の苦手でした。苦手ながらも「この人のように説明できるようになりたい」というお手本を見つけて、その説明の仕方などを研究するようにしていました。幸いにも、同機関には説明能力の高い優秀な鑑定士が山ほど在籍していましたので、お手本に困ることはありませんでした。
そしてある程度、説明の仕方が分かってくると、次は実践練習の継続です。
同機関にはいろんな年代の不動産鑑定士が在籍しており、それらの鑑定士とディスカッションする機会が多かったほか、ブロック会議という場で全国の鑑定士の前でスピーチする機会もいただきましたし、お客様に継続的にご説明に伺うことも実践練習になりました。
話が少しそれますが、以前、賃貸人と賃借人の双方から依頼された賃料の鑑定調査でお客様にご説明に伺った時、賃貸人・賃借人両者の言い分が食い違い、お客様同士のストレスが高まって、その矛先が鑑定士である私に向かったこともありました。そんな過度のストレス状況の中でも、落ち着いて自分の言葉で説明し、ご理解いただいたこともあります。こういう経験も、今となってはよい糧になっています。
私が当初は苦手だったにも関わらず、不動産鑑定士としてある程度の説明能力が身についた理由は、間違いなく組織にいたころの「練習の継続」があったからです。
もし、あなたが会社にお勤めならば、その中で「この人みたいになりたい!」という人を見つけて、真似をされてみてはいかがでしょうか。最初は真似で構わないと思います。意識して話し方を聞いているうちに、「最初に結論を話すんだな。その後説明する部分があって、今はこの部分を話しているんだな。」など、話の論理構造も分かってくると思います。
一方、あなたが独立されているのであれば、もう私ごときがお伝えすることはありません。営業、挨拶回り、お客様への説明、関連するすべての人とのやり取りなど、本業以外でも人との関わりが増えるので、実践を継続していけば十分だと思います。
終わりに
継続するというと、少しストイックな印象をお持ちになるかも知れませんが、そこまで頑張り過ぎる必要もないと思います。
私もどうしても気分が乗らないときは栄養ドリンクを飲んで力業でドーパミンを出したり、それでもやる気が出ない時は休んだりしています。
継続とはつまり、「また明日からがんばろう」と思うことが大切なので、休むことも必要です。
今回ご紹介したのはあくまで私の実例です。ぜひあなたなりのやり方で、自分が一番継続しやすい方法を探してみてください。
「継続すること」が、あたなたにとって素晴らしい人生に繋がることを願っています。
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