前回は長期金利について解説しましたが、今回は物価上昇(インフレーション)と金利の関係について、簡単に解説していきたいと思います。
経済の基本的な原理である「需要と供給の法則」によって、物価が上昇すると需要が減少し、供給が増加することになります。
一方、金利は市場の期待に基づいて決定されます。つまり、将来のインフレ率(物価の上昇度合いを表す指標)が上昇すると予想される場合、金利は上昇することになります。
では、具体的な例を用いて、物価上昇と金利の関係を見ていきましょう。ご興味がありましたらお付き合いください。
インフレ率が上昇した場合
インフレ率が上昇すると、物価が上昇し、需要が減少し、供給が増加します。
このような状況下で、中央銀行はインフレを抑えるために、金利を引き上げることがあります。なぜなら、金利を上げることで、借入を減らし、貯蓄を増やすことができるからです。これにより、需要を減らし、物価の上昇を抑えることができます。
例えば、日本の場合、1990年代初頭にはインフレ率が5%以上に達し、中央銀行は金利を引き上げ、貸出金利が平均で10%以上になるなど、金利が高い状況が続きました。これにより、物価は抑制され、インフレ率は下がっていきました。
このような状況下で、中央銀行はインフレを抑えるために、金利を引き上げることがあります。なぜなら、金利を上げることで、借入を減らし、貯蓄を増やすことができるからです。これにより、需要を減らし、物価の上昇を抑えることができます。
例えば、日本の場合、1990年代初頭にはインフレ率が5%以上に達し、中央銀行は金利を引き上げ、貸出金利が平均で10%以上になるなど、金利が高い状況が続きました。これにより、物価は抑制され、インフレ率は下がっていきました。
金利が上昇した場合
一方、金利が上昇すると、借入が減少し、貯蓄が増加します。これにより、需要が減少し、供給が増加することになります。そして、物価は下落することになります。
例えば、米国の場合、1980年代には金利が20%に達し、物価は下落しました。高い金利により、借入が減少し、貯蓄が増加したため、需要が減少し、物価が下落したと考えられます。
例えば、米国の場合、1980年代には金利が20%に達し、物価は下落しました。高い金利により、借入が減少し、貯蓄が増加したため、需要が減少し、物価が下落したと考えられます。
まとめ
物価上昇と金利は、相反する関係性があります。
物価が上昇すると、まるで太陽が昇り、気温が上がるように、金利が上昇することで経済を冷やし、物価上昇を抑制します。一方、金利が上昇すると、夜になり、気温が下がるように、物価が下落することになります。
金利と物価は相反する関係にあるとともに、経済の安定的な発展に欠かせない重要な要素になっています。
物価が上昇すると、まるで太陽が昇り、気温が上がるように、金利が上昇することで経済を冷やし、物価上昇を抑制します。一方、金利が上昇すると、夜になり、気温が下がるように、物価が下落することになります。
金利と物価は相反する関係にあるとともに、経済の安定的な発展に欠かせない重要な要素になっています。
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