いま私たち家族が暮らしている「千葉市緑区」という場所は、本当にちょうどよかったなぁと、しみじみ感じることがあります。
夫婦ともに仕事で車を使う生活。子どもが2人いて、学校や毎日の習い事の送迎、スーパーへの買い出しもある。そんな日々の動線を考えれば、暮らしやすさが追求された今の立地はとても助かっています。自宅は、事務所も兼ねていて、家賃もかからない。働き方も子育ても、すべてがぎゅっと詰まった場所に身を置けているというのは、なんともありがたいことです。
ちなみに、私はこれまでに10回ほど引っ越しを経験してきました。千葉には、もともと縁もゆかりもなく、単なる「転勤先のひとつ」としてやってきた場所でした。それがいつの間にか、こうして根を下ろして暮らす場所になっているのだから、不思議なものですね。
もちろん、これは「今このタイミング」に限っての話かもしれません。
子どもたちが大きくなって独立していく頃、また新しいステージが始まります。そのとき、自宅で事務所を構えるスタイルが合うかどうかも分かりません。親の介護のことだって出てくるかもしれませんし、自分たちの老後を考えたとき、必ずしも今の持ち家や地域が最適とは限らないでしょう。
もしかしたら将来は、マンションに住み替えるかもしれない。あるいは、身軽に暮らせる賃貸という選択をするかもしれない。千葉市緑区以外の土地に縁ができることだってあるでしょう。
そう思うと、「住まい」は人生のその時々に合わせて選んでいいものだと感じます。
20代~30代は、とにかく働いて働いて、仕事にがむしゃらな日々を過ごしました(残業や休日出勤が当たり前。そういう時代でした)。30代後半から40代にかけては、子育てが中心になって、それはそれで自分の自由な時間なんてほとんどなかった。でも、それでいいんだと思います。一生の中には、いろんなフェーズがある。それが自然だし、だからこそ人生は豊かになるんじゃないかと。
家を買うか、借りるか。どこに住むか、どんな暮らしをするか。
それらは「一生に一度の決断」ではなくて、その時々の自分や家族にとっての“ちょうどいい”を選んでいけばいいのだと思います。
そして今は、この家、この場所、この暮らしが、私たち家族にとっての「ちょうどいい」なのだと、心から感じられることに、感謝したいと思います。