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オフィスに出勤しない働き方

オフィスに出勤しない働き方

近年、テクノロジーの急速な進化や個々のライフスタイルの多様化、さらには感染症が世界中に広がるという前例のないグローバルな危機がリモートワークの普及を後押ししました。

これらの様々な要因が絡み合う結果として、従来のオフィスでの勤務を見直し、オフィスに足を運ばない新しい働き方を選ぶ人々が世界的に増加しています。

私自身も5年前に自宅を事務所として開業し、この働き方を日々実践しています。オフィス外での業務には多くの魅力がある一方で、様々な注意点も存在します。

以下、その詳細や私の経験を基にしたポイントについて詳しくまとめていきたいと思います。

オフィスに出勤しない働き方のメリット

オフィスのいらない働き方、特にリモートワークや自宅での業務は、現代の労働環境において急速に普及しています。まずは、この働き方の具体的なメリットを挙げていきます。

●通勤時間の削減
毎日の通勤時間がゼロとなるため、その時間を他の有意義な活動や家族との時間、趣味などに充てることができます。例えば、往復2時間かかる通勤がなくなれば、週10時間、月で約40時間もの時間を有効活用できます。

●通勤費用の節約
電車やバス、ガソリン代などの通勤に関わる費用がかかりません。例えば、月に1万円の交通費がかかっていた場合、年間で12万円の節約となります。

●柔軟なスケジュール管理
固定のオフィス時間に縛られず、自らのペースや生活リズムに合わせて作業ができます。例えば、朝型の人は早朝に集中して作業を行い、夜型の人は夜に活動するなど、自分の最も効率的な時間帯を活用できます。

●心地よい作業環境の構築
自宅ならではの快適な環境で仕事ができます。お気に入りの音楽を流したり、好きな服装でリラックスして作業できます。その他にも、冷暖房の温度設定、背景音、照明など、全てを自分の好みに合わせて調整が可能です。

●食費の節約
外食の頻度が減り、自宅での手作り料理やお弁当を利用することが多くなるため、食費の節約につながります。例えば、ランチに毎回1000円かかっていた場合、自宅で500円の食材で料理すれば、半額の節約となり、月20営業日で1万円の節約が可能です。

●健康面での改善
通勤のストレスやオフィス環境から解放され、自分の健康や体調管理を最優先に仕事ができます。例えば15~30分の昼寝や、定期的なストレッチ、筋トレ、好きな時におやつや休憩が取れるなど、体調とメンタルを最良に保ちながら作業が行えます。

これらのメリットをフルに活用することで、オフィスのいらない働き方は、従来のオフィスワークとは一線を画す新しい働き方の可能性を広げています。

オフィスに出勤しない働き方のデメリット

オフィスから離れて働くことには数多くのメリットがありますが、一方で様々な注意点やデメリットも存在します。以下、その詳細について解説します。

●仕事とプライベートの境界の曖昧化
自宅での業務が続くと、仕事の開始・終了の境界が明確でなくなり、働き過ぎで過労や疲労がたまりやすくなる場合があります。例えば、夜遅くまで仕事をしてしまったり、週末にも業務に取り組んでしまうなど、休日が確保しにくくなる傾向にあります。

●情報共有の難しさ
リモートワークが主となる場合、すべて自己管理となるため、同僚との直接のコミュニケーションが減少し、情報の取りこぼしが生じやすくなります。例えば、オンラインミーティングを欠席してしまったり、チャットでの情報共有を見逃してしまうことがあります。

●モチベーションの維持の難しさ
外部の刺激や同僚からの直接のフィードバックが少ないため、自己管理が求められ、モチベーションを維持するのが難しくなります。特に私と同年代の独立組では、この課題を挙げる仲間が多い印象です。例えば、同僚や仕事仲間とのコンペティションがないため、業務のモチベーションが低下してしまうことがあります。

●孤立感や寂しさ
各人の性格や価値観にもよりますが、人との交流が減ることで、人によっては孤立感や寂しさを感じるかもしれません。例えば、ランチや休憩時の同僚との会話がなくなり、社会的なコミュニケーションが減少する傾向にあります。

●適切な仕事環境の整備が必要
自宅に適切な作業環境を整える必要があり、そのための費用やスペースが必要となります。例えば、仕事部屋の確保、デスクや椅子の購入、通信環境の強化など、自宅を効率的なワークスペースにするための投資が求められます。

●セキュリティの問題
自宅からのアクセスやデータの取り扱いにおいて、十分なセキュリティ対策が求められます。例えば、会社の内部情報や顧客データを自宅で取り扱う際のセキュリティリスクに十分注意する必要があります。

これらの注意点やデメリットを理解し、適切な対策や心構えを持つことで、オフィスのいらない働き方でも、効率的で充実したワークライフを築くことができるでしょう。

オフィスに出勤しない働き方のコツ

オフィスに出勤しない働き方を成功させるためには、いくつかのポイントや習慣を身につけることが大切です。以下、私が経験した中で得た具体的なコツを挙げていきます。

●明確な日常のルーチンを持つ
毎日の開始時間、休憩、終了時間を明確に設定し、ルーチンを作ることで、仕事のリズムを保つ。例えば、毎朝9時には作業開始、12時から13時は昼休み、17時には終了という固定の時間割を持つなど。

●作業用の専用スペースを確保
自宅での作業スペースを確保し、それ以外の場所でのリラックスや休息を分けることで、労働と休息の区別を明確にする。例えば、作業場とは別に、小部屋や特定のコーナーなどもリラックススペースとして整える。

●コミュニケーションツールを活用する
情報共有やコミュニケーションの効率化のために、適切なツールを活用し、常に連絡を取り合う。例えば、SlackやZoomを使用して、定期的なミーティングや情報共有を行う。

●目標設定とタスク管理を徹底する
自分の目標やタスクを明確にし、それに基づいて日々の業務を進めることで、成果を出しやすくする。例えば、To-doリストやタスク管理ツールを使用して、日々の業務の進捗を自分でチェックする(外部秘書に頼んでもよい)。

●休憩やリフレッシュの時間を取る
長時間の作業には休憩を取り入れ、適度にリフレッシュすることで、持続的なパフォーマンスを維持する。例えば、90分作業したら10分休憩を取る、または早朝や昼休みに短い散歩をするなど。

●自己管理と自己啓発を怠らない
自分自身の健康や学びを大切にし、自己管理能力を高めてリモートワークの質を向上させる。例えば、いろんなジャンルの本を読む、定期的にオンラインセミナーや講座を受講して新しい知識やスキルを習得するなど。

これらのコツを実践することで、オフィスに出勤しなくても高い生産性と働きがいを実現できます。

まとめ

オフィスに出勤しない働き方は、独立や起業を考える方々にとって、非常に魅力的な選択肢となっています。

しかしその一方で、オフィスに通勤しないで仕事をこなし続けるには、独自の課題や困難も存在します。それらの課題を乗り越え、効率的で充実したワークスタイルを築くためには、適切な環境作りや自己管理が不可欠です。その中でも、特に大切なのは、働き方の「意識改革」を持つことだと思います。

オフィスに出勤する、しない、どちらが正解というわけではありませんが、今日はそんな働き方のお話でした。

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