不動産鑑定評価書とは、不動産鑑定士という国家資格を持つ専門家が、不動産の価値を公正・中立に評価し、その結果をまとめた正式な書類です。この評価書はただの参考資料ではなく、 公的にも認められる信頼性の高い書類です。

不動産鑑定評価書が公的に認められる理由

1. 【国家資格を持つ専門家が作成】
   不動産鑑定士は、厳しい国家試験を突破した専門家です。この資格を持つ鑑定士だけが、鑑定評価書を作成することができます。そのため、評価書は専門性と正確性が担保されています。
2. 【法律に基づいて作成される】
   不動産鑑定評価書は、不動産鑑定評価基準という法的根拠に基づいて定められた基準に基づいて作成されます。評価手法や手順が明確に規定されているため、基本的には同じような構成になるように定められています（結論となる鑑定評価額は不動産鑑定士によって異なります）。
3. 【公共性の高い場面で利用される】
   税務申告、相続や訴訟、銀行からの融資、不動産の売買など、評価書はさまざまな場面で使用されます。特に裁判所や税務署など、公的機関での資料としても信頼されています。

公的に認められる評価書の活用例

不動産鑑定評価書は「公的に通用する信頼の証」であり、不動産取引や税務、法的な場面でも非常に重要な役割を果たします。

活用シーン	具体例
銀行での融資	不動産を担保にしたいとき、銀行が融資の判断材料として評価書を求めることがあります。
相続や贈与税の計算	相続税や贈与税を正確に計算するために、不動産の評価額が必要になる場合に利用されます。
訴訟や調停	不動産をめぐる裁判やトラブル解決の場面で、公平な価値を示す証拠として提出されます。

まとめ

不動産鑑定評価書は、専門性と公的な信頼性を兼ね備えた重要な書類です。その内容は確かに難解な部分もありますが、私たち鑑定士は、お客様にその価値や内容をできるだけわかりやすくお伝えすることを心がけています。

お客様にとって「難しい」を「わかる」に変えることが、私たちの役割の一つです。不動産の価値について少しでも疑問や不安がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。皆さまのお力になれるよう、誠心誠意お手伝いさせていただきます。