4月に入って、だいぶ過ごしやすくなってきました。
外に出たときに「寒いな」と感じることが減って、ようやく動きやすい季節になったなと思います。
不動産鑑定の仕事をしていると、実地調査で外に出ることが多いのですが、この時期はやはり助かります。歩いていても楽ですし、現地を見るにもいい季節です。普段から仕事の半分以上は外に出ていますが、こういう時期は、いつも以上に意識して外へ出るようにしています。
春はほんの短い間ですが、現場に向かう足取りが少し軽くなる季節です。冬のように身を縮めなくていいですし、かといって夏のように汗をダラダラ流し、暑さで体力を削られることもない。現地を見て回るには、今ぐらいの時期がいちばんいいなと毎年思います。
ただ、この過ごしやすさも長くは続きません。
ここから先は、あっという間に暑くなります。5月に入るころにはもう日差しが強くなって、夏の入口のような日も出てきますし、最近は10月くらいまで暑さが残ることも珍しくありません。感覚としては、5月から10月くらいまではずっと暑いです。
私はもう半袖です。毎年だいたい4月から11月くらいまで半袖なので、考えてみると8か月近く半袖で過ごしていることになります。自分でも少し長いなと思いますが、それくらい今の暑い時期は長い。ですから、この4月の空気はかなり貴重です。
4月の街を歩いたり、子供の送迎に行ったりすると、新1年生や新社会人らしき人を見かけます。少し大きめのランドセルを背負っている子ども、まだ着慣れていない感じのスーツを着た若い人たち。見ていると、初々しいなと思います。こちらまで少し気持ちが引き締まるような、不思議な感じがあります。
自分にもああいう時期があったはずですが、今となってはもうずいぶん遠い話です。今は初々しさより、どちらかといえば年齢相応の落ち着きや疲れのほうが出やすいですが、それでも4月の空気の中にいると、また人生淡々とやっていこうという気持ちになります。新年度だから何か特別なことがあるわけではありませんが、街全体に少し前向きな空気が流れているように感じます。
不動産鑑定の仕事は、現地へ行って、土地や建物を見て、周辺を歩いて、資料を確認して、また考える。やっていることは地道です。ただ、その地道な仕事の中で、こうして季節の移り変わりを感じられるのは、案外ありがたいことかもしれません。仕事として現場に出ているのですが、こういう時期は、それだけではない良さがあります。
すぐに汗をかきながら現場を回る季節が来ます。ですから、その前のこの少し気持ちのいい時期を、ちゃんと味わっておきたいと思います。