三井物産が成長投資を優先する方針を発表した記事を読み、個人的なプロジェクトと重ね合わせて感じたことがあります。
三井物産の重田哲也CFOは、日本経済新聞のインタビューで株主還元に偏ることなく、成長投資を進める必要性を強調しています。潜在的な投資案件は3.6兆円に上り、これを活用して利益を伸ばし、自己資本利益率(ROE)や市場での評価を向上させる方針を示しています。
三井物産のような大企業が利益を配当ではなく、未来の成長に向けた投資に振り向けるという決断は、非常に意義深いものだと感じます。特に日本の大手企業は安定した配当を求める投資家からのプレッシャーが強い中、このような選択はリスクを伴いますが、それ以上に未来を見据えた戦略的な判断です。
弊社は現在、三井物産とスケールこそ全く異なるものの、千葉市中央区にて賃貸用不動産を市場に提供するプロジェクトを手がけています(土地の取得は完了し、現在建物建築中です)。このプロジェクトもまた、会社の利益を未来の成長へと投資する形で進めており、利益をただ蓄積するのではなく、積極的に次のステップに活かしているという点では共通しています。
自社(≒自分自身)が主体となって行うプロジェクトは、手間や労力こそかかりますが、非常に楽しいと感じています。自分一人の力ではなく(むしろ私が一番何の役にも立っていない)、様々な分野の専門家が関わり、力を結集して一つの物件を作り上げていきます。ただの机上の空論や数字の積み上げだけではなく、具体的な成果が目に見える形で現れ、そして、その成果が未来へ繋がると思うと、やりがいを感じずにはいられません。
まだまだ学ぶべきことや乗り越えるべき課題は多いですが、一つひとつの決断が自分や協力していただいている人達の手で成し遂げられていくプロセスは非常に貴重な経験だと感じています。また、このような経験を増やすことで、自分の成長を感じる瞬間も増えているように思います。
このような経験からも、利益を再投資して未来を切り開くという考えは、規模の大小に関わらず、年齢を問わず、大切だと改めて感じました。