COLUMN コラム

高校生の民泊プロジェクト

高校生の民泊プロジェクト

大阪府泉佐野市で、不登校を経験した高校生たちが運営する民泊プロジェクトが始まるというニュースがありました。現時点のクラファンの支援総額はなんと566万円、支援者数は195人となっています。

ただの宿泊施設を作るだけではなく、不登校になった若者たちが「働くこと」「生きること」と向き合い、未来を切り拓く力を育てることが大きな目的になっています。

どんなプロジェクト?

プロジェクトの舞台は、泉佐野市にある築50年ほどの空き家。この古い家を高校生たちがDIYを交えながら改修し、地域や海外からの旅行者が泊まれる民泊施設に生まれ変わらせるとのこと。

単なる「作るだけ」ではなく、施設の運営、経営、情報発信まで、すべてを高校生たちが主体的に取り組んでいます。

空き家を活かし、地域に新しい命を吹き込む

このプロジェクトには、不動産面でも注目すべきポイントがあります。全国的に問題視されている「空き家」を活用し、地域の課題解決にもつながるという点です。放置されがちな空き家を地域の魅力を発信する場として再生し、若い力が新しい価値を生み出す。

泉佐野市は関西空港が近く、観光客が多く訪れる土地ですし、地域活性化の理想的な形ではないでしょうか。

感想

僭越ながら、私はこのプロジェクトの意義は、参加する高校生たちが「自分らしく働くこと」に挑戦できることにあると感じました。不登校の経験を持つ彼らが、民泊施設の立ち上げを通して「自分ができること」に気づき、働く喜びを知ることができる。そんな経験が彼らの未来を大きく変えるかもしれません。

また、まだ高校生のうちから不動産経営や運営を学べるほか、地域の方々や旅行者と関わる中で、新しい出会いや学びを得ること。これって、学校の勉強では味わえないとても貴重な経験ですし、明るいニュースとして社会を前向きに変えていく力もあると感じます。

若者たちが自分たちの手で未来を切り拓く姿は、40代になった私にとっても「もっと自分もがんばらないと」という気持ちを湧き立たせてくれると同時に、私よりも遙かに優秀なので「弟子にしてください!」とも伝えたい(私が高校生の頃は、ただ先生に言われた課題を保守的(機械的)にこなすだけでした)。

「生きづらい」と感じることは誰にでもあるかもしれません。ですが、誰かの手を借りたり、新しい一歩を踏み出したりすることで、大きく前進する。そんなことを教えてくれるニュースでした。

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