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【空き家対策】仲介手数料の上限引き上げ

【空き家対策】仲介手数料の上限引き上げ

国土交通省は、放置された空き家の市場流通を促進するために、不動産業者が受け取る仲介手数料の上限を18万円から30万円に引き上げることを発表しました。この措置は、売却額が400万円以下の空き家に適用される特例制度の対象を800万円以下に拡大するものです。

現行制度では、400万円以下の状態が悪い物件を「低廉な空き家」と定義し、特例で仲介手数料を最大18万円としていますが、これを改正することで、市場に出回る空き家の数を増やす狙いがあります。

この改正が不動産市場に与える影響について考察します。

空き家問題の背景と現状

日本では少子高齢化や人口減少に伴い、空き家の増加が深刻な問題となっています。特に地方では放置されたままの空き家が増え、景観の悪化や防犯上のリスク、さらには地域コミュニティの崩壊を招く要因となっています。

これまでの制度では、状態が悪く売却額が400万円以下の物件に対して、仲介手数料の特例を設けることで市場に流通させようとしていましたが、実際には大きな効果が見られませんでした。

新たな政策の効果と期待

今回の改正により、仲介手数料の上限が30万円に引き上げられたことで、不動産業者が空き家の取り扱いに対してより積極的になることが期待されます。売却額の上限も800万円以下に引き上げられたことで、これまで対象外だった空き家も市場に出やすくなり、流通量の増加が見込まれます。

特に、適切にメンテナンスされていない物件でも新しい所有者が見つかりやすくなることで、地域の再生にも繋がる可能性があります。

不動産市場への影響と課題

この政策によって不動産市場に新たな風が吹き込むことは間違いありませんが、いくつかの課題も残されています。

まず、仲介手数料の引き上げにより一時的に取引が活発化するものの、根本的な空き家問題の解決には至らない可能性があります。さらに、空き家のメンテナンスやリノベーションに対する支援策も同時に講じる必要もあるでしょう。

まとめ

今回の政策変更は、不動産市場の活性化に向けた一歩となるでしょう。宅建業者は、これにより市場がどのように変化するかを注視しつつ、空き家問題の根本的な解決に向けた提案やサポートを行っていくことが求められます。

地域の再生と住環境の改善に向けて、今後も様々な施策が講じられることを期待しています。

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