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不動産鑑定士を使いこなすヒント10選

不動産鑑定士を使いこなすヒント10選

不動産鑑定士は控えめに言っても一般的に馴染みのない職業です。

不動産鑑定士をご存じない方も多くいますので、弊コラムでは定期的に不動産鑑定士のPR活動をしています(誰に頼まれたわけでもありませんが)。

まずは簡単に不動産鑑定のご紹介を。不動産鑑定士は、不動産の正確な評価を行う専門家です。物件の価値や状態を調査し、客観的な見解を提供することで、不動産の売買や賃貸などの取引をスムーズに進める手助けをしています。

不動産鑑定士は法律や規制、市場動向にも詳しいため、信頼性の高い査定結果を提供できますし、個人や法人、金融機関、公的機関などのさまざまな需要にも応じることができます。

不動産鑑定士の説明はこれぐらいにして、今回は不動産鑑定士を使いこなすヒントを見ていきましょう。

①鑑定の依頼目的を明確にする
不動産鑑定には様々な目的があります。例えば、買い手や売り手が不動産の価値を知るために行う場合や、会計上の資産評価や証券化対象不動産の評価などの法律的な目的で行われる場合もあります。まずは鑑定の目的を明確にしていただくと、鑑定士が鑑定作業に入る前の時間が大きく短縮されます。

②鑑定業者の実績を確認する
鑑定業者の経験、実績などを確認することが大切です。鑑定業者の豊富な実績は信頼性の高い鑑定評価にも直結します。実績がよくわからない場合は各都道府県にある不動産鑑定士協会、銀行、信頼できる不動産会社、弁護士・税理士事務所からの紹介なども有効な方法です。

③鑑定に必要な情報を準備する
不動産鑑定には物件の詳細情報や周辺環境・市場動向など様々な情報が必要です。不動産鑑定士はこれら大量の情報を収集し、分析することで正確な評価を行います。鑑定依頼する際はこの情報収集を少し支援する気持ちで、鑑定士から提案された書類や資料の準備に協力してください。ただし、資料がなくても鑑定できる場合もあるので、無理に収集する必要はなく、可能な範囲で構いません(少なくとも弊社では)。

④鑑定の過程を理解する
不動産鑑定には様々な評価方法があります。代表的なものには、原価法、取引事例比較法、収益還元法があります。もちろんすべて理解する必要はありませんが、これらの評価方法の意味や過程を理解することで、鑑定結果の妥当性を確認することができます。

⑤鑑定結果を活用する
不動産鑑定の結果は、判断材料として活用することができます。例えば売却や購入といった不動産に関する重要な判断を行う際には、不動産の適正な価値を表す鑑定結果を活用してください。また、税金の申告や相続税の査定、財産分与などにも活用できます。

⑥鑑定費用について確認する
不動産鑑定士の鑑定費用は、物件の規模や目的、地域などによって異なりますが、多くの鑑定業者は見積も可能です。鑑定費用は一般的に安くはありませんので、費用が気になる場合は事前に確認し依頼を検討してください。

⑦鑑定士とのコミュニケーションを円滑に行う
鑑定士とのコミュニケーションは円滑に行うことが大切です。不動産鑑定には物件の状況や評価方法に関する細かな情報が必要となります。鑑定士に正確かつ詳細な情報を提供することで、鑑定の精度が向上し、依頼のニーズに合った評価に限りなく近づきます。

⑧鑑定評価書を読み込む
不動産鑑定士の提出した鑑定評価書を読み込むことも重要です。鑑定評価書には、物件の評価額やその判断にいたった根拠、物件の状況に関する情報などが記載されています。鑑定評価書を読み不明な点があれば質問することで、その不動産に関する正確な知識を得ることができます。

⑩不動産鑑定の重要性を理解する
最後に、不動産鑑定の重要性を理解することも大切です。不動産鑑定は不動産取引や相続などの重要な判断を行う際あるいは公的な資料として欠かせないものです。ぜひ不動産鑑定士を利用し、適切な鑑定評価を行うことで、あなたの大切な不動産を守ってください。

以上、不動産鑑定士を使いこなすためのヒント10選でした。どなたかの参考になれば幸いです。

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