昨日は、3年ごとの固定資産税評価替えに伴う実地調査のため、茂原市を歩いて回りました。歩数はおよそ3万6千歩、距離にして約28km。万歩計を見て思わず笑ってしまいましたが、今朝体重計に乗ると1キロ減っていて、体は正直だなと感じました。
これから年末年始にかけては、不動産鑑定士にとって公的評価の繁忙期に入ります。固定資産税評価、相続税路線価、地価公示に加え、一般のお客様からの鑑定評価や記事監修のご依頼も重なるため、私自身が担当する評価は合計で150件程になりそうです。今期は分科会の担当エリアにも変更があり、新たに調査する地域が増えました。ありがたいご縁に恵まれている一方で、なかなか忙しい時期になりそうです。
そのうえ、来月には「賃貸不動産経営管理士」の資格試験も控えています。勉強は“すき間時間の寄せ集め戦法”。仕事と家事、子供の習い事の送迎、家族と過ごす時間の合間を縫って勉強時間を確保する工夫が必要です。
鑑定士のやり方は人それぞれです。データやヒアリングを中心に調査するアプローチも、もちろん大切で効率的です。それは否定すべきものではありません。ただ、私はできる限り「足でも確かめたい」タイプです。点より面で、現地の空気や周辺環境の雰囲気、近隣の方の声といった「肌感覚」を、評価に活かしたいと考えています。
とはいえ、年齢もあります。若い頃、URの賃料調査で一日中何十件も回っていたときは、夕方からもう一周いける気がしていました。けれど今はもう違います。今年で48歳。3万歩も歩けば足がふらつき、「今日はもう歩けないな」と思うことも正直あります。体力面では年齢を感じるようになりました。
もしかすると、50代・60代になれば、鑑定評価のやり方の見直しが必要になるのかもしれません。それでも、できるうちは現地に足を運び、目で見て、感じたことを大切にしていきたいと思います。
茂原での調査中、小学生たちがすれ違いざまに「こんにちは!」と元気に挨拶してくれることが、密かな励みです。まだもう少し、がんばれそうです。