COLUMN コラム

賃貸不動産経営管理士、合格しました(令和7年度)

賃貸不動産経営管理士、合格しました(令和7年度)

本日(2025年12月25日)、賃貸不動産経営管理士試験の合格発表があり、私も無事に合格していました。
まずは、ここまで走り切れたことにホッとしています。忙しい時期にコツコツ積み上げた時間が、ちゃんと形になりました。

発表前に自己採点はしていて、50点満点中、42点。例年の合格ラインから判断し、数字の上ではクリアしている計算でしたが、それでも最後まで落ち着きませんでした。「マークミスしてないか」みたいな、嫌な不安が残るんですよね。

合格はゴールではなく「スタート地点のひとつ」だと思っています。現場で役に立てて初めて意味がある。そんな気持ちで、少しだけ今回の試験を振り返ってみます。

令和7年度試験の数字

協議会の発表によると、令和7年度の受験者数は 31,792名(受験率 87.4%)、合格者数は 9,370名、合格率は 29.5% でした。

合格率の内訳は、一般(50問)が 24.3%、講習修了による5問免除(45問)が 36.6% と差があり、免除の有無で合格率が分かれていることが数字にも表れています。なお、私は免除講習は受けていないため、立ち位置としては 一般(50問)の合格率24.3% の枠になります。

また、合格者の平均年齢は 43.0歳。若手だけの資格というより、実務の中で必要性を感じた人が取りに来る資格なのだろうな、と感じます。

勉強してよかったこと

私は普段、不動産鑑定士として“価格”を扱う仕事をしています。加えて、鑑定だけでなく、自社で開発した賃貸アパートも事業として経営しています。
そして、私自身も18歳から42歳まで賃貸物件に住んでいたので、借り手側の感覚も、多少なりとも身体に残っています。

この「借り手としての経験」「オーナーとしての実務」があることで、勉強の吸収の仕方が少し変わりました。条文や制度を丸暗記するというより、

  • 管理委託の条項は、現場ではどこが揉めやすいのか
  • 原状回復や修繕の判断で、入居者・管理会社・オーナーの利害がどうぶつかるのか
  • サブリースや更新の“言い回し一つ”で、将来のリスクがどう増幅するのか

こういう論点が、試験勉強なのにやたらリアルに刺さる瞬間がありました。頭で理解するだけではなく、日々の運営の経験や、かつて借りて暮らしていた感覚が、勝手に補助線を引いてくれたんだと思います。

賃貸不動産経営管理士の勉強は、不動産鑑定よりも、もっと生活に近いところ——

  • 入居者対応
  • 修繕・原状回復
  • 管理委託・サブリースを含む契約関係
  • 管理業法や実務の手順

こういう“運営の現場”の解像度を上げてくれました。問題演習中は「うわ、これ現場だと揉めるやつだ…」と胃がキリッとする論点も多かったですが、逆に言えば、そこが勉強の核心だった気がします。

鑑定の仕事にも効いてくる

鑑定評価はどうしても「一歩引いた立場」になりがちです。ただ、賃貸管理の前提を押さえておくと、

  • この賃料水準は、運営の手触りとして本当に回るのか
  • 修繕・更新・クレーム対応を織り込んだ“現実の収支”はどう見えるか
  • 契約条項の一文が、将来の不確実性をどう増やすか

こういう視点が、以前より自然に入るようになりました。現場を踏まえた判断の足腰が少し強くなる感じです。

私はせっかく資格を取得したので、名刺に載せるというよりは、自社物件の運営品質を高めることに活かしていきたいです。あわせて鑑定の現場でも、賃貸経営の実務感覚と専門知識を評価に活用していきたいと考えています。

おわりに

合格は嬉しいですが、どこか淡々ともしています。
結局、現場は今日も動いていて、次々と新しい仕事が舞い込んできます。

ですから浮かれずに、でもクリスマスプレゼントとして少しだけ自分を労いながら、次の案件に戻ります。

合格された皆さま、本当にお疲れさまでした。

CONTACT
お問い合わせ

相談のご予約や当社へのお問い合わせは、
以下よりお気軽にご連絡ください。